近所のお豆腐屋さんのはなし
唯一心待ちにして行くお買い物があります。
それは近所のお豆腐屋さんです。引っ越してきてしばらくしてから娘が歩きだすようになり、散歩中に見つけたお店です。お家の1階でこじんまりとされていて看板はあるもののいつ見ても閉まっていて、やっているのかやっていないのかさえも分からずでした。
仕事を始めてから自転車でお店の前を通るようになり、仕事帰りにやっと開いている日に遭遇できました。
お店はおじいちゃんが一人で切り盛りしていて、清潔感のある場所でお豆腐とお揚げを作っていました。もちろん値札などもなく、冷たいお水がなみなみの白い水槽で木綿と絹のお豆腐が泳いでいて、隣にはバットにお揚げが並んでいました。
初めはお豆腐を買って湯豆腐にしました。おいしい!湯豆腐はぽん酢と柚子胡椒で食べるのが好きなのですが、そんなのいらないくらいです。塩を少しかけて食べたりと豆腐を楽しみました。
お店は今は火、木、土だけ開けていて、おじいちゃんが趣味程度に細々続けているとのこと。何買ってもひとつ¥100です。
前に一度お揚げが欲しかったのですがなくて、待ってくれたらできるよとのことだったので、何時に来たらいいか聞いたところ
「だいたい4時間後かな」
と言われました。よ、よじかん!とびっくりしたのですが
「揚げは豆腐を水抜きする時間がいるから、すぐにはできないのよね。今ここでこうして水抜いてるところ」
と見てみる、すのこのような上に豆腐が並んでいて、ぽたぽたとしずくが。
スーパーで買ったら揚げなんてそんなに高いものじゃないから何も思ってませんでしたが、本当はこんなに手間暇かかるものなんですねえ。
もちろん4時間後にできたてほやほやのお揚げを取りに行きましたよ。
写真は今日買ったお揚げです
油抜きをしてうす揚げは1枚は冷凍しました。1枚は炊き込みご飯の中に入れました。炊飯器からの香りがたまりません!